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zoom RSS 10.パネル方式か、鳥籠方式か

<<   作成日時 : 2009/08/08 05:47   >>

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 ジオデシックドームをつくるには、2つの方法があります。 一つは、地面で軸材を三角に組み、そこに合板を張ったパネルを、先に必要な枚数だけ作っておく。 面として出来上がっている三角パネル同士をつなぎ合わせながら、立体に組み上げる方法。
もう一つは、軸材のみをつなげていき、面材の張っていない、鳥籠状の軸材のみのドームを作り、あとから合板を張っていく方法。
どちらが優れているかというと、それぞれ長所短所があるので、一概には言えません。



−−−三角パネルの枚数を確認するための、展開図

画像




  面で作っていく場合は、大きくなれば大きくなるほど、一枚一枚の三角パネルが重たくなります。 ドームが出来上がってくる程にそのパネルは内側に倒れて来ますので、重いパネルを空中で支えながら組むことになります。 三角パネルの大きさによっては、クレーンが必要になるでしょう。

後者の場合は、材料に関しては片手で持てる材木のみです。 ドーム全体が出来るまで、組み上がった軸材に登りながら、次に次にと組んで行くことも出来ます。 一つ一つの三角の大きさが大きな物になると、手が届かなくなるので、軸組に登りながらと言うわけにはいきませんが、それでも、足場さえあればクレーンは必要ありません。 軽い材料のみなので、少人数で組み上げることができます。

  軸材の数にも違いがあります。 前者パネル方式の場合は、先にパネルを作るため、全ての三角パネルの周辺に軸材が存在します。 三角パネルを組み上げる際には、それぞれの軸材同士を接合していくことになります。 そのため、軸材の本数が、単純に考えても、三角の辺の倍必要になってきます。 その分、軸組材料数が多くなり、加工する本数もそれだけ増えます。
  後者の鳥籠式では、各辺の軸材は1本ずつしかありませんので、材料の総数は、ぐっと少なくて済みます。 しかし施工時に、1本の軸材に左右2枚の三角合板を打ち付けなければならないため、高い精度を要します。 きっちりとした寸法で作っていかなければ、折角作った三角合板が、軸に届かなくて張れない、というトラブルにつながります。 また、外壁・屋根面の合板は上手く張れたとしても、内側に同じように面材を張る仕様の場合は、同じ苦労がもう一度あるわけです。
例えば、ツーバイ材を軸材とする場合、その巾は38mmしかありません。 そこに面材を半分ずつ張る訳ですから、1枚の合板を打ち付ける事の出来る巾は、わずか19mm。 1mmの誤差もなく張っていくことなど不可能です。 また、ぴったりの大きさでは、材料が入りません。 3mm〜5mmの余裕をもって張るのが普通です。 その為、かなりの精度が求められて来るのではないかと心配になります。

  この物件では、最終的には鳥籠方式としました。 施工が難しくても軸組材料が半分で済み、少人数で組みあげることが出来るという、合理性を優先しての選択です。

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